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東附属邸 概要

2013年4月1日更新

東附属邸

東附属邸は明治36年4月、皇孫殿下(昭和天皇)の御学問所として、赤坂離宮の東宮大夫官舎を移築し、造営されました。この東附属邸は、御学問所としての性格から、常住するための建物ではなく、臨時的な使用が中心であったと思われます。また、附属建物の増築が少し行われた以外は当初の姿をそのまま残し、昭和44年の廃止に至りました。

大正3年に、東宮御所内に御学問所が設置され、皇太子殿下(昭和天皇)の教育に当たるために、東郷平八郎を総裁として、その下に副総裁・幹事各1人、評議員4人、御用掛十数名を配置する職員官制が定められました。沼津御用邸においても、東附属邸を東宮御学問所とすることになりました。この東宮御学問所制度は、皇太子殿下が大正10年にその課程を終了すると廃止されました。

臨時的利用の東附属邸ではありましたが、明治37年1月の中山一位局を筆頭に、ここもよく利用されました。昭和20年7月の戦災で本邸が焼失したため、戦後は皇族の方々のご滞在にも利用された場合もありました。また、学習院の遊泳場が隣接して設けられていたことから、学習院にご滞在中の昭和天皇や上皇陛下が夏期にはよくご利用され、ここから遊泳場に通われたりしました。

昭和45年に沼津御用邸記念公園として市民に公開されてからは、旧御学問所であった伝統を生かして、市民の日本文化を学ぶ研修所として利用されていました。平成8年から同10年にかけての再整備ではこの趣旨を生かして、新たに公共茶室や国宝茶室の写し「駿河待庵」を併設し、市民の文化・教養活動の拠点となる施設として改修されました。

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