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歴史民俗資料館の資料が国の重要有形民俗文化財に指定されました

 歴史民俗資料館の「沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁撈(ぎょろう)用具」2,539点が、平成22年3月11日、文部科学大臣から「重要有形民俗文化財」に指定されました。

 「重要有形民俗文化財」とは「衣食住、信仰、年中行事に関する風俗習慣、民俗芸能に用いられる衣服、器具、家具などの有形の民俗文化財のうち、我々の生活の推移を理解・実証するために、特に重要なものとして国が指定したもの」で、全国で207件、そのうち漁撈用具関係は16件が指定されています。(平成22年1月1日現在)

 静岡県内では昭和41年に指定された伊豆の国市・韮山郷土資料館「山木遺跡の生産・生活用具」に続き2例目ですが、漁撈用具としては県内で初の指定です。

  「漁撈用具」とは、「その地域の特徴をあらわす漁業の方法や道具、また漁業に関係する人達が使用した様々な道具や民俗資料」を言います。


「沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁撈用具」の特色

 「沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁撈用具」は、地域における漁撈の様相や漁法の変遷を示すものとして次のような特色があります。

○網・釣などの漁から養殖、水産加工、魚の搬送、経営等、地域の特性を活かした漁業全体に関する資料。

○江戸時代初頭から大正時代初頭にかけて内浦沿岸に押し寄せてきた鮪(まぐろ)・鰹(かつお)等の大型回遊魚を地域が共同して行った「建切網漁(たちきりあみりょう)」や、個人の漁で使用した漁具、見晴らしの良い高所から魚が来たことや追い込んだ魚の動きを見張り、漁をしている人達に伝える「見張り小屋」で使用する「ローフー(拡声器)」等の地域独特の資料。

○漁師が自らの経験に基づいて創意工夫した、漁具の製作道具資料。

○船の守護神「船霊様(ふなだまさま)」を帆柱(ほばしら)にまつり、廃船する時はその帆柱を切り取って住宅の神棚等にまつった、全国的に珍しい資料。

○漁業の歴史・漁村の歴史の研究書である「豆州内浦漁民資料(ずしゅううちうらぎょみんしりょう)」の内容を、形として確認できる漁撈文化の実態が明らかになった資料。

 歴史民俗資料館では、平成2年に「浮島沼周辺の農耕生産用具」が「静岡県指定有形民俗文化財」に指定されていますので、今回の指定により、静岡県内で初めて、民俗分野で国と県の指定を受けた文化財を展示・収蔵する博物館となりました。
今後、展示等を通じて広く皆様にご覧いただくよう努めてまいります。

 
網漁具
釣漁具


歴史民俗資料館作成
作成日 : 2010年3月18日
更新日 : 2010年3月18日
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