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日枝神社(ひえじんじゃ)

2022年4月7日更新

平安時代からの神社で山王社とも称され、人々には山王さんとして親しまれてきた。
この地域一帯は平安時代の末頃には大岡庄と称され、関白藤原師通の領地であった。嘉保2年(1095年)、源義綱が比叡山延暦寺の僧を殺害するといった事件があり、これに端を発し、師通は僧たちの呪詛により山王の祟りを受け、38歳で死亡した。
師通の母は近江国の日吉神社の分祀を請い、これに大岡庄のうち八町八反を寄進して祀ったといわれる。これが現在の日枝神社で、明治に至るまで近郷近在22か村の総鎮守の神としてあがめられ、9月24日の御輿渡御は10万石の格式による行列で、壮観であったという。
神社には国の重要文化財に指定されている「紙本着色山王霊験記」1巻がある(昭和25年8月指定)。奥書の冒頭の「弘安11年初春」という文字から、鎌倉時代に制作されたものとされ、作者は不明だが日枝神社の縁起を物語っている。同社には古文書類が数多く残されている。

  • 日枝神社
  • 日枝神社
所在地
沼津市平町7-24
車など
国道414号の三枚橋町交差点から山王通りを600メートルほど東進。神社の鳥居前を通り過ぎたら左折(「日枝神社自動車出入口」の案内表示あり)して50メートルほど北進。駐車場有。
公共交通機関
沼津駅南口バスターミナルより東海バス三島駅行き・同静岡医療センター循環・伊豆箱根バス三島駅行き乗車約4分。山王前で下車徒歩約4分(270メートル)。

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